技大生の商業施設めぐりと旅行記

日本全国を廻っているオタク大学院生の忘備録的ななにか

【人体実験】ネコアレルギーの人間が猫の島にいってみた 1

たまには旅行記みたいなのを書いてみます。

 

かつて無数にあったと言われる本州と四国を結ぶ本四航路。しかし瀬戸大橋を初めとする本四連絡橋の開通で次々と廃止に。架橋後に細々と残っていた航路も2000年代後半の燃料高騰や高速道路1000円政策によって淘汰、現在の時刻表を見てみると関西~四国を除けば以下の3航路となっています。

・宇野~高松

・広島~呉~松山

・柳井~三津浜

しかし!上に挙げた航路は全て直通。

島が多い瀬戸内海、本州→島、島→四国と乗り継ぐことで本四航路をつくることができるのです!!!

ぱっと時刻表を見ただけでも

新岡山→小豆島→高松

三原→因島今治

安芸津・竹原→大崎上島(ただし島内でバスか徒歩移動あり)→今治

笠岡→真鍋島→佐柳島→多度津

あたりが地図や時刻表で発見できます。

その中でも今回(今年1月)、以前より念願だった笠岡(岡山)→多度津(香川)の船旅へ行ってきました!

ここの航路の存在を知ったのは中学生の頃。地元の美幌図書館にあった「時刻表すみずみ紀行2 西日本編」に「島から島へと「各駅停車」の瀬戸内連絡船」として紹介されていたためでした。

時刻表すみずみ紀行〈2〉西日本編

時刻表すみずみ紀行〈2〉西日本編

 

この笠岡→多度津、二本の船を乗り継いでいくのですが本のタイトル通り「各駅(島)停車(船)」となっているのです。

(地図の航路をなぞったり自分で適当に書いたので実際のルートや寄港地とは若干違う) 

地図の通り、2つの航路で合計10の港に寄港するという盛り沢山な内容。北海道民からするとものすごく遠い世界の話ですね…。瀬戸内海を満喫するには最高のルートと言ったところでしょうか。

 10:00 笠岡シーサイドモール

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笠岡シーサイドモール(元笠岡サティ)

最寄り駅から列車を乗り継いで到着したのはカブトガニで有名な笠岡。

駅近くにある笠岡シーサイドモールの山陽マルナカで昼飯やらを購入していざ笠岡港へ。

11:00 笠岡港

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笠岡港旅客船のりば

笠岡港の旅客船ターミナルは最近建て替えられたばかりのようで、船着き場とは思えないほど綺麗。高校生が勉強していました。僕もこんなとこで勉強したい

11:10 改札開始

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三洋汽船 ぷりんす

出航10分前から改札開始。桟橋に行くと私を佐柳島まで連れてってくれる三洋汽船のぷりんすが出航準備をしていました。乗車定員は110名、1997年に建造された普通船です。

 それでは、第一の目的地真鍋島に向けて出発!

11:40 神島外浦

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神島(本州)

笠岡港を出港して20分。最初の寄港地は神島。ここは干拓により現在では本州と陸続きになっていますが、元々は島。数人の客が乗ってきました。

器用なもんで船が桟橋に止まっている時間は10秒無いくらい。客も荷物も手際よく乗り降りが行われます。

11:45 高島

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高島

 

流石、海の各駅停車と言われるだけあって、神島を出て5分で次の島、高島に到着。神武天皇が滞在したといわれているそうですが、そんなことお構いなしにぷりんすは数秒で出航。

時間があればゆっくり見たかったんですがね。

11:50 白石島

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白石島 ここは笠岡からカーフェリーが来ている

白石島でまとまった降客。水曜どうでしょうのサイコロ2でお馴染みの場所ですが、あれは天候が悪かったですしまるで別の場所。静かな入江にある港でした。(あれは違う港っぽいですが)

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荷物を降ろす準備中

この航路は荷物船としての役割も担っているようで、船体後方には島名を書いた張り紙の周りに荷物が置いてありました。他人様の荷物に使っている段ボールをこんなまじまじと見る機会なんて無いですし、それらを暫し観察(もちろん常識の範疇で)。本当に生活に密着した航路であることを実感。

島に着くたびに港にいる係員に手際よく渡してく様子を見ていると国鉄時代の鉄道もこんな感じだったのかなとタイムスリップした感覚に。いまも高崎線とかで新聞輸送やってますよね。

12:10 北小島大浦

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北小島

笠岡諸島最大の島、北小島。ここは砕石が有名で過去には大坂城の石垣や靖国神社の鳥居が採られたとか。

江戸時代は天領だったようですね。調べれば調べるほど行っとけば良かったな…。

12:25 真鍋島本浦

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真鍋島上陸

ぷりんすは真鍋島の岩坪に寄港した後に同じく真鍋島の本浦に到着。このまま佐柳島に行くわけですが出航は14:30と2時間待ち。当然船から降ろされ(むしろ降ろしてくれんかったら困る)真鍋島散策へ。

…と思ったら上陸早々あやしいおっさんに絡まれる。

おっさん「どっからきたんや」

わい「新潟から来ました」

お「新潟大学か?」

わい「長岡です」

お「長岡技科大か!?優秀やなあ!」

なんでこのおっさん弊学を知っているんだ…と思いながら「そうです」と答えると、港の構造について熱く教えて頂きました。

(土木系じゃないんだよな…)と心の中で思ってはいましたが流石に言いません。

その後も写真とはなんぞやについて熱弁されたのでありがたく拝聴し、話の切れ目で撤収しました。

コミュ障ぼっちトラベラーはこういうイベントに弱いのです。

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真鍋島ではおっさんとネコがお出迎え

おっさんにお礼を言い島内散策へ。ここ真鍋島は猫の島としても有名で島の中にはかわいいかわいいネコちゃんがいっぱい。

Twitterに少し上げましたが以下ネコちゃんの写真を。

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島の至る所にネコネコネコネコ。

実は私、ネコが大好きなのにも関わらずネコアレルギー。ちょっと触るぐらいなら問題ないのですが、これだけいるとなんとなくムズムズ。撫でたくて堪らない気持ちを抑えながらお写真だけ失礼しました。

 

気が向けば続く。

続きを書きました。

yabaikosensei.hatenablog.com